◯テーラーメイド・インフォメーションが切り開く未来
わたしたちは、長い間、コンタクトセンターという患者さん・ご家族との接触点を持つヘルスケアメディア活動を通じて、従来のヘルスケアメディアの限界を知りました。医療情報に関心を持つ層は狭く、そして、個々人に知りたい医療情報が異なるからです。そのために、我々は2つのアプローチが必要と考えています。
◯AIによる情報のテーラーメイド化
世界中の医療情報を集約して、不適切なジャンク情報を排除した上で個々人のニーズに対処する。医療情報の集約化のテストを希少疾患情報サイト「RareS.」にて開始しており、ルール化エンジンを開発しています。一方で、10年以上の活動にて蓄積した200万以上の対話情報をディープラーニングすことによる情報のテーラーメード化の可能性を検討しています。
◯オンライン診療勧奨の活用
昨今、オンライン診療やオンライン医療相談のルールが明確に定義化され、診療に定義づけられない医師による相談は「オンライン診療勧奨」と定義づけけられました。一方、がん領域では希少がんを始めとして、トップオンコロジストのセカンドオピニオンの潜在ニーズ多大のものがあります。そこで、日本のトップオンコロジストによる「オンライン診療勧奨」の遠隔セカンドオピニオンサービスを検討しています。
その他にも希少疾患や認知症といった大きな社会問題となっている分野でのソリューションの準備を始めています。今後も利用者目線でのサービス開発を目指していきます。
◯ヘルステックによる医療改革
長い間、臨床試験領域で活動してきたわたしたちだからこそ大切にしたいものがあります。それは、「ヘルステック」でエビデンスを創出することです。ePRO(eletoronical Patient Reported Outcome)としてエビデンスの構築のためのソースデータを収集するもの、リアルワールドデータをより精度高くデータクレンジングするもの、医療機器プログラムとして実臨床で使用されるもの。こういったものに、患者インサイトからアプローチする手法にて開発中です。