エムスリーグループの治験ボランティア会員が200万人に到達 ~ワクチンや予防領域の医薬品開発においての圧倒的な組入実績を実現~【グループ会社ニュース】


臨床開発・臨床研究等に必要な被検者の募集を行うPRO事業を担う3Hクリニカルトライアル株式会社及び株式会社QLife(両社合わせて、以下M3グループPRO)の治験ボランティア会員数が、200万人に到達したことをお知らせいたします。

治験が遅延する原因の一つに被験者不足があり、日本は海外に比べ症例を集積するスピードが遅いという指摘もされています。この課題に対し、M3グループPROでは治験参加を希望するボランティア会員の協力のもと、被験者リクルートメントサービスを提供してきました。治験ボランティアの会員データベースには、既往歴などの健康状態が登録されており、治験の参加条件とのマッチングが行えます。この度、治験ボランティア会員の合計が200万人に到達したことにより、症例登録期間のさらなる短縮が可能となります。

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M3グループPROはこれまでも、生活習慣病からがん、希少疾患等スペシャリティに至るまで、症例登録を加速し期間を短縮するソリューションを提供してまいりました。さらに直近ではCOVID-19の感染拡大に伴い、ワクチン開発の需要が高まったことを受け、ワクチン試験に参加できる健常者の治験ボランティア会員の獲得にも力を入れました。

実際にM3グループPROとして支援を行った試験における症例シェアの実績は高水準となっており、高い競争力を有しております。この具体的な事例として以下の3つの事例をご紹介いたします。

■高齢者を対象とした中枢神経系試験 :治験参加の同意取得数

アンメットメディカルニーズの高い高齢者中枢神経領域の治験において6割の同意取得に貢献

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■COVID-19ワクチンナイーブ*試験:治験の組入数 (*ワクチン未接種の被験者)

国内のワクチン接種が進み、ワクチン未接種の被験者募集が困難な状況で、計画された紹介数の約1.7倍を組み入れ、試験全体症例数の半数以上の登録を達成

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■小児神経内科領域試験:治験の組入数

被験者募集の難易度が高い小児領域において約9割の症例登録を実現

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M3グループでは、2019 年 9 月にグループ内の SMO を、2021年6月にはグループ内のCROを統合するなど、治験分野における効率化に向けた組織基盤の拡充にも努めてきました。この度、PROの事業基盤として治験ボランティア会員が200万人に到達したことで、インターネットとIT を活用した効率的な治験支援サービスの展開をさらに加速させ、エムスリーおよびエビデンスソリューション事業のグループ企業全体で医薬品開発の効率化に貢献してまいります。